2025 ARK ラリー・カムイ

移動日

始発電車で羽田空港に向かい、朝7時の飛行機で新千歳へ。

帰りには寄ることもできないかもしれないので、支笏湖の温泉に立ち寄る。
が、行こうと思っていた洞爺湖の丸駒温泉旅館は、木曜日は日帰り温泉休業日。ということで、休暇村に。
露店がないのは残念だが、とろみのある良いお湯で、内装もきれい。さすが休暇村。

ちょっと時間がありそうなので、支笏湖湖畔で水中を見ることができる遊覧船に。

出航時間までの間、ちょっと売店を散策していると、手掘りのフクロウのキーホルダー。
銅に穴が開いた中にもフクロウが彫ってある。300円という値段にびっくりして思わず買ってしまった。

そして、支笏湖30分の旅。

鶴岡家は本当に仲がよくて、一緒にいて楽しい。
いや、うちも仲はとても良いのだけれど。

そして、サービスパークへ。
荷物おろし、レッキ準備、レッキ受付、書類確認と、今年は順調に進み、なにより。

ここでも、もちろん仲良しだ。

レッキ

さて、鶴岡夫婦特集も終わりにして…

レッキは、今回から早めに行くことにした。

鶴岡さんも慣れてきて、そこそこのペースでレッキできるようになった。
あとは、2回のレッキでもっと必要な情報をノートに入れていくことができるようになると、より良くなると思うのだけれど、本番の走行時にそれを消化できるかとのバランスもあるから毎戦少しずつ良くしていくしかないかな。

順調にレッキも終わり、車検も無事終了。

夕食を食べてから、ノート整理と確認。

1日目のスタートは9:00と遅いので、なんとか睡眠時間も6時間確保。睡眠不足だと明らかに翌日のパフォーマンスに影響が出ることが分かったのでありがたい。

1日目

74Rでスタート。うちと孝敬以外いたのだろうか。
私としては、対バースト性の観点もさることながら、舗装率の高さ、鶴岡さんのフロントタイヤに頼って曲がろうとする運転から、88Rの方が良いとは思うのだけれど、ドライバーの選択にお任せ。

SS1 STREAM、11.04km。
うーん、藤原さん速い、49秒(4.4s/km)やられている。
でも、2番手の鮫島さんから18秒(1.6s/km)というのは悪くないんじゃない、と思ったが、落ち着いてほかのクラスまで見ると、これJN-4の藤原さん以外が速くないのね。
悟志さんが本調子ならJN-3の悠太さんと十分勝負できるタイムで走ってくれると思うので、悠太さんとも比べましょう。58秒(5.2s/km)負け。

SS2 ORCHID SHORT、12.55km。
去年リタイヤしたSS。今年は的確なスピードコントロールで、無事通過。
藤原さんから36秒(3s/km)遅れ。悠太さんからは50秒(4.1s/km)遅れ。
コンスタントにこのタイムを出せればいいのかなあ、もう少し欲張るべきなのかなあ、なんて考えていたら…

SS3 KNOLL、7.77km。
1.6km地点あたりで、R5から進入し底辺で3になるコーナーでアウト側の溝に落ちてそのまま復帰できず。

今年も、掃除は全くしないスイーパー。
上げてほしいというよりも、5分もかからずに上がるのに、それを上げて排除せずに次のSSを全車走らせるというのが私には理解できないのだけれど、その土地ごとにいろいろ考え方が違うのでしょう。

しかし今年は、SS3Finishに連れてこられたのちに、ステージコマンダーから「車出して持っていきましょうか」と連絡があったので、「ぜひぜひ」とお願いし、早めにサービスパークに帰ることができた。

サービスに帰ったのちに点検したが、ほぼノーダメージ。

Leg1終了まで時間があるので、ホテルに帰って、明日のペースノートの確認。
ちょうど、孝敬が帰ってくるあたりに、完了してサービスパークに戻ることができた。
おかげで、この夜もそこそこ寝る時間を確保できた。

2日目

本日は、88Rでスタート。

SS8 SUNFLOWER、16.01km。
新しい京極町の道。

常に、人の話に耳を傾け、自分の経験と合わせて、より良くなる道を模索する鶴岡さん。だから乗っていても、とても楽しい。その結果がプラスでもマイナスでも(笑)

今回も空気圧で一つ知見を得たようで、入念に空気圧調整。

と、ここは藤原さんから65秒(4s/km)遅れ。悠太さんからは78秒(4.8s/km)遅れ。

SS9 NEW SUN-RISE、3.65km。
去年も使った、カムイでは短めの道。
藤原さんから18秒(4.9s/km)遅れ。悠太さんからは22秒(6s/km)遅れ。

SS10 SUNFLOWER、16.01km。
コマ図地点で曲がりそこない、バックギアになかなか入らず、5秒以上停止。
藤原さんから95秒(5.9s/km)遅れ。悠太さんからは105秒(6.5s/km)遅れ。

SS11 NEW SUN-RISE、3.65km。
藤原さんから19秒(5.2s/km)遅れ。悠太さんからは23秒(6.3s/km)遅れ。
フィニッシュ後、すぐ前でがまんの走りを続けていた筒井さんにおめでとうの握手をして、帰還。

鶴岡さんも、2日目は離脱できないし、確実に完走目指してちょっと安全に走っていたという感じかな。
前日に比べても、「あらあら」というところはほとんどなかった。

フィニッシュでは、汗を流しながら、車の元オーナーのチャンピオンが迎えてくれた。

そして今年からの規則改定で、初日にレグ離脱してもリタイヤ扱いとはならず、完走6位。

蘭越町さんの大盤振る舞いで、お米5Kg x 2をいただいた。

帰りは、ラリー中に見つけた京極の日帰り温泉施設に立ち寄って、汗を流す。
ちょっとゆっくりしすぎたか、千歳まではかなりのハイペースで。

うーん、ラリーが終わってちょっと油断していた。申し訳ない。

レンタカー屋の閉店10分前にガソリンも満タンにせずに到着し、新千歳空港では、お店はかなり閉店。土産物屋もほぼ閉店という、悲しい状況。

ま、ラリーしに来たんですよね。

初日の半分を走れなかったのは残念だが、今回も楽しいラリーだった。
もちろん、鶴岡さんの74Rの初体験。ペースノートの改善他、実りもあったと思う。

次は、ちょっと間をあけてラリー北海道。

次こそは、自分がぼた餅にならずに、食べる側になろう。

  • Series: 2025 JAF 全日本ラリー選手権 第5戦
  • Event: 2025 ARK ラリー・カムイ
  • Date: 2025年7月4日〜6日
  • Place: 北海道
  • Result: JN-4 6位 Dr.鶴岡雄次
  • Service Crew: 大谷竜三、鶴岡恭子
  • Official Result:

モントレー2025

移動日

近くは楽だ。

Jikoちゃんは、「いろいろなところに行けていいなぁ」と言うが、私は全日本ラリーが全戦市川市で開催されるなら、それが一番楽でいい…

鶴岡夫妻と高崎市内で昨年と同じ店で昼食をとり、安中に向かう。

そして、サービスパークへ。

事前にWebでロードブックまで公開されていたので、ロードブックが配られなかったらどうしようと思っていたけれど、ちゃんともらえた。タブレット見ながらやることにならないでよかった。

今回は、鈴木尚/島津BRZ、海老原/影山CR-Zとチームで3台のエントリー。
いや、レインボーの須藤/新井スイフトも同じチームなのか、別なのか? よくわからん…

レッキ

レッキ受付は前日に済ませてあるので、レッキコースオープン時に現地到着程度を見込んで出発。
相変わらず、ロードセクションが長い。

ノートはすべて、新規起こし。
表記もだいぶ安定しているし、そろそろノートは以前のを修正するようにしていってもよいのかなと思う。

車順はだんだん後ろに下がっていくが、まあこれは計算内.コンビニによっておやつを買っているから、とかでは無い。

山奥の林道入り口あたりで、鶴岡さんが「ここ来たことある」っていうのにびっくり。

この日は、夕食をさくっと単独で取らせていただいて、じっくりペースノットのチェック。
おかげさまで、2日分をしっかり終えることができ、2日間睡眠不足になることもなく、ラリーを進めることができた。
いや、当然私はリエゾンで寝たけどね…

1日目

SS1 Yokura Touge、14.0km。
快調に走っていたが、残り2kmで右フロントを法面にヒット。
そしてタイヤバースト。
残り2kmは微妙な距離だが、ホイールからタイヤは外れていないようだし、そのままフィニッシュに向かうことにする。
左コーナーは、スタッドレスタイヤよりも遅く、「こりゃ、いつ追いつかれるかな」と思いながら、Rally Streamの現在地情報と後ろ、そして残り距離を見ながら、なんとかフィニッシュ。

しかし、その先、しばらく行って路肩でタイヤ交換を始めるときになっても、後続の須藤氏は来ない。
「いくらノンターボのZC32スイフトでも、そんな遅くはないでしょう、大きくやらかしているのかな?」と思いながらジャッキを出していると、後ろから来た須藤氏が「負けた!!」と言いながら、通過。

??

いや、勝負になっていないはずなんですけど…

0.1秒差だったようだ。なんで??

後からリザルトをよく見て検討すると、ぶつかるまでは、きっと3番手くらいのタイムが出せていたのではないか? ただそれはオーバーペースで14kmを走りきることはできないペースだった。という結論に達した。

そして、なが~いリエゾン。
パトカー先導となり、ゆっくり走行しSS2への到着時刻は遅れは確実。

ギリギリなら、車内で体をひねりながら、装備を装着するのだけれど、明らかな外的要因があるし、ラリーと知らない人がたくさんいる街中で走りながらヘルメットを着けたりしなくない。

TC前で、車から降りて装備を付け、ショックをちょっと調整してSS2へ。

SS2 Old Usui Touge 9.1km。
某漫画になんの思い入れもない私としては、ただの広い道のSS。
まあ、ギャラリーは多いけど、個人的には特段それを求めてもいない。
もちろん、ラリーの発展のためには必要なのは理解しているけど、この長いリエゾンはかなりつらいのだ。
10年くらい前に福井でやった有料道路のSSとかなら、素直に喜べたかも。
あの道は、怖いけどよかったなあ。

そして、ここでも須藤氏に3秒勝ち。
ここから、内輪の醜い5位(ブービー)争いが始まった。

そして、サービス。
いきなり、ヨコハマタイヤの人から「山岸さん」と声を掛けられる。
と、大学時代の友人斉藤英司君。
今年から、モータースポーツの部署に移ったらしい。びっくり。

SS3 Old Usui Touge 9.1km。
碓氷峠旧道2回目。
これだけ広いきれいな道だと、トップの藤原さんともそれほど差がつかない。
15秒差の1.6s/km。山の中だと4s/km近くやられるのにね。

そして、須藤氏はこちらのタイムを見ているかのように、2秒後を走っている。
これは口惜しかろう。鶴岡さんの頑張りに拍手。

SS4 Yokura Touge、14.0km。
なんと、残り2kmを思い切りゆっくり走ったSS1よりも、5秒遅い。
いや、若干慎重になってペースを落としているとはいえ、(タイヤバーストした)SS1の方が5秒速かった、と言うべきか。

ということはやっぱり、SS1でぶつかるまでは相当ハイペースだったんだろう。

ということで、1日目終了。

とりあえず、須藤氏は秒差ではあるけれどすべてのSSで抑え切った。とてもよいペースバロメータになってくれている。

2日目

久々のラリーでもトップ争い中の尚のスタートをお見送り

SS5 Shionosawa Touge 、4.05km。
基本的には下りメインの道。
ここはNAの須藤氏にやられるかなとも思ったけれど、3秒差で勝ち。

SS6 Nostalgic Dojo、7.0km。
ここはスタートとフィニッシュの標高はほぼ同じだが、勾配はけっこう急なので、余裕があるかなと思っていたけれど、前のSSと同じ3秒差?

後から聞くと、「須藤さん、鬼神の走りしてましたね」と某雑誌編集長が言っていたらしいので、「もー、あきらめでゆっくり走ったよ」という須藤氏のセリフはいつものフェイクだろう。

サービス前のTCイン待ちでは、ちょうどそこにいた、嫌がる英司君を黄色いダンロップを履いた車の前に引っ張っていき記念写真。


いや、ヨコハマタイヤくれるなら、喜んで車を黒赤にして履きますよ。私が…

SS7 Shionosawa Touge 、4.05km。
結果を見ると、1回目から0.9秒アップとほとんど差がない。
いやー、安定してますね。

SS8 Nostalgic Dojo、7.0km。
そして、ここは、1回目との差はわずか0.2秒遅れ。
ここまでくると、安定しているというよりも、2回目なんだからもうちょっと早くなってもいいんじゃない、なんて欲も出てくるけれど。

そんなわけで、軽いヒットはあったものの、完走5位。

須藤氏との競争のおかげで、10数年前を思い出すとても楽しいラリーだった。
でも、完封。もうちょっと、勝った負けたやってくれてもよかったんですけど…

そういえば、今までは、リザルトはできるだけ主催者のページにリンクを張るようにしていたんだけれど、自分のところにコピーを置いておくことにした。
最近は、正式結果はSportityに掲載するだけのところも出てきたし、そもそも新城ラリー(http://www.shinshiro-rally.jp/)なんて、ドメインを放棄したのか、まったく関係ないページに飛ばされるようになっている。

Sportityは便利なんだけれど、そこにあるものをいつまで見ることができるのかが、わからない。

ここはチラシの裏だし、これでいいだろう。

  • Series: 2025 JAF 全日本ラリー選手権 第4戦
  • Event: モントレー2025
  • Date: 2025年6月6日〜8日
  • Place: 群馬県、長野県
  • Result: JN-4 6位 Dr.鶴岡雄次
  • Service Crew: 佐藤智紀、富士本侑汰、岡野亘輝、作田匠海、鶴岡恭子
  • Official Result:

クレデンシャルは、なんか違うような気がするけれど、まあいいか。

YUHO Rally 飛鳥

オーストラリアからのご来賓、Abe & Toniと一緒に、通訳菊池さん、鶴岡夫妻と、アルファードで向かう予定だったのだが、スマッシュに着くと、なにやら不穏な気配。

4tが故障して、奈良への道半ばで止まってしまったらしい。

急遽、キャラバン出動ということで、私が一人で運転し先行して日野の営業所に向かうことに。

営業所で荷物を積み替えて、無事に奈良に到着。

天理の街は、天理教一色で日本のバチカンのようだ。

レッキ

道は荒れた舗装というべきだろうか、なかなかすごい。
行ったことは無いけれど、ヨーロッパの舗装路というのは広さはともかくこんな感じなのだろうか。

ただ、風景は素晴らしい。
道中の町並み、山の中、いつかラリーと関係なく妻と来ようと思う。

そんなことを思っていたら、レッキ中に、コマ図を曲がりそこねてミスコース。
そして、時間が足りなくなってSS1本を1回しか走行できず。申し訳ない。

1日目

あいにくの雨。
それでも、沿道のギャラリーがすごい。
トヨタディーラーは店を開放しギャラリーを入れて、(TGRラリーを除けば)こんなにギャラリーが応援してくれているのは、WRC以外で始めて見たかもしれない。

ペースはだんだん上がっていくけれど、まだ大きく危ないところはないので、そこそこ安心して乗っていられる。

Section 1が終わるころ、Rally Streamから、「信号が来ていない」という連絡があることに気づく。
2つのインジケーターはグリーンになっていたし、自機では自分の位置は自前で表示してしまうので、届いていないことがわからなかった。
もう一台のスマホで、Web版を表示させて自車が表示されているのをSSスタートごとに確認しながら進めることにした。

予想外にリタイヤ車は少ない。道も厳しく、転記も悪いのでみんな慎重になっているのかも。

我々も、無事帰還。

夕食は街中華。
なんか、昭和の価格設定でびっくり。

数十年ぶりに瓶コーラを飲む。

夕食後、喫煙所で小西さんに会い、今回の奈良での開催の裏話を聞く。
随分、ギャラリーの状態を気にされているようで、絶賛させていただいた。

2日目

天気は回復。

林道1本と名阪スポーツランドをそれぞれ2回。
コースもほぼドライ。

林道は順調にタイムアップ。名阪は1回目の失敗で学習して2本目はそこそこ。

結果は3位。

初めての再車検。

クラストップから272秒遅れ、4.3秒/km遅れ。JN-5クラストップからは、156遅れ、2.4秒/km遅れ。
うーん、唐津より差が開いているなあ、キロ1秒程度遅くなっている感じ。
コースコンディションが悪い分、経験値の差が出たっていう感じかしら。

帰りは、疲れているだろう孝敬と西川に休んでもらうために、CR-Zを一部運転。
しかしシートの低さに唖然、前の車のブレーキランプも見えない。こんなポジションで運転しているの??
まあ、座高が違うのか…

  • Series: 2025 JAF 全日本ラリー選手権 第3戦
  • Event: YUHO Rally 飛鳥 supported by トヨタユナイテッド奈良
  • Date: 2025年5月16日〜18日
  • Place: 奈良県
  • Result: JN3位 Dr.鶴岡雄次
  • Service Crew: 福島賢大郎、鶴岡恭子
  • Special Guest: Abe Tuckett、Toni Jo、菊池禎孝
  • Result:

TGR Rally Challenge 2024

TGR Rally Challenge C-4 クラス コ・ドライバー シリーズ3位。

一応、ものをもらったので記録しておく。

もっとも副賞はヤフオクで売れるから良いけれど、このガラス塊や帽子もらってもなあ。

コ・ドライバーの表彰とか、私には「チキンレースの横で1年間よく我慢しました」以上の意味はないのだ。

来年は、やらないで済むといいなあ。

TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge in 豊田

シリーズには入れなかったけれど、超高速入力でエントリー。

WRCでやった豊田スタジアムを走れるという特典?が嬉しい人はいいんだろうけど、SS5kmのために2日もかけて豊田まで行くというのは接待以外の何者でもない。

そして、スタート前に「音がするからクロスレンチは袋に入れておく」と主張するのを聞いて、モチベーションダウンどころかマイナス…

音がするのが嫌ならラリーやめなよ…

てな感じで、やっと一年が終わった。

ヘドロみたいなオイル入れていても、外板が無傷ならいいらしい。

第51回M.C.S.C. ラリー ハイランドマスターズ

昨年同様白骨温泉に立ち寄ってから始まるハイランドマスターズ。

金曜日 レキ

使う道は去年と同じで、そのうち逆走の3箇所は新規にペースノート起こし。
それ以外は、去年のノートをアップデート。

夜、諸事情で久々に他の人のノートをじっくり見せてもらえる機会あり。
某一流ドライバーの流儀のノートだけれど、たぶん国内で広く使われているものとだいぶ雰囲気が違う。
もちろん、これで早く走れるのだからよいノートなんだろうけれど、かなりのドライビングスキルがある前提のノートだとも思う。

西川くんからも、我々のノートの講評をいただいた。彼は「勉強になった」と言われても、からかわれていると感じたようだが、そんなことはない。自分と違う視点があればいくらでも参考になる。

いろいろ勉強になった夜だった。

土曜日 DAY1

鶴岡さんが全日本ラリーに出はじめて、2年。
今までも十分楽しかったけれど、そろそろ上を目指してよい頃ということで、今回の目標は8位以上、トップからのタイム差キロ4秒以内。
私もいろいろ頑張ってみることにする。いままで適当にやっていたというわけではないけれど…

目標をたてたけれど、発展途上なので基本的には自分との戦い。SS1つごとに少しずつでも良くなっていけばよいのだけれど。

大山線の入り口に、日帰り温泉と素敵な滝があるのに初めて気が付いた。今度妻と来よう。

そして、Section 1を終わって、10番手、Section 2を終わって9番手。

順位は上がっているけれど、これは、リタイヤ車2台の結果。まあ目標順位はそれ込みでの計算だから、あと1つ上がれば目標達成だけれど、1分20秒と自力で上がるのはかなり厳しい。

むしろ、常に10秒差以内で追っかけてくる阪口マーチから逃げるので精一杯?

そんな感じで、DAY 1終了。

日曜日 DAY2

尚からウェットタイヤのセッティングを聞いて、それに合わせてスタート。感触はかなり良いようだ。

SS7, 8とも順位自体は変わらないものの、上とのタイム差は減ってきている。

SS9は、SS3, 6の逆走だけれど、どうやらこの道は不得意なようで他に比べてタイムが悪いのは相変わらず。

午後は、路面もだいぶ乾いていたのでドライタイヤをチョイス。

が、空気圧を勘違いして、SS10はタイムダウン。

そしてエアーを落としたSS11は、感触を修正しきれずスピン。

SS12では、私がインカーカメラの操作に手こずり、スタートのカウントダウンを失敗して遅れるという、なんとも尻すぼみな終わり方。

あ、でも、SS12のパイロン1本目はとても上手に回りました。2本目は…だったけど。

結果9位、トップからのタイム差キロ4.7秒。

うーん、なかなか目標には届かない。というか、絶妙な目標設定?

何よりも2本目でタイムアップしたSSが1箇所と少ない。
もちろん、このクラスでは2本目でインカットでの砂利の掻き出しによる路面の悪化の影響もあって、他の車もタイムアップできていないところはあるのだが、それにしても1箇所のみのタイムアップは少ない。

運転自体は悪くないように思えるのだけれど…

まさか、鶴岡家の血なのか??

でも、学びの多いラリーだったようで良し。

今年も1年間頑張りました。

たぶん着実に進化はしているはずなので、来年こそは目標を6位に据えられるようになりましょう。

TGR Rd.10 利府

勝てるはずだったラリー。

「スラロームSSは覚えるからペースノートはいらない。大丈夫。」とか言って、ミスコースして4位。

おまけに、トルクレンチ使わずにホイールナットとスタッドボルトやっつけておいて、またクロスレンチで増し締めしているし…

ラリーの成績なんてどうでもいいけど、車はいいかげん潮時かな。車に対する考え方が違いすぎる。

RALLY HOKKAIDO

水曜日 帯広観光

朝7時台の飛行機で羽田を飛び立ち、早めに帯広について十勝観光。

帯広空港からはレンタカーで、まず幸福、愛国駅へ。

そして、帯広に来たらやっぱりとん太で豚丼。
開店時間に行くともう待ち行列。

え? すぐ前に並んでいるのは平塚、海老原、西川。
みんなで食べた後は、また少し観光をさせてもらう。

そして、六花亭でお茶をと思ったが喫茶室はおやすみ。

軽くお土産を仕入れてからクランベリーでソフトクリーム。
140円というビックリ価格だけど、濃厚な味で満足。
今になって思えば、スイーツもたくさん買っておけばよかった。

お腹は満足したところで、せっかくだから「恭子さんにも走っている道の雰囲気を見ていただこう」と音更の入口出口を結ぶ道へ。もちろん林道の中には入れないけれど。

十勝が丘展望台から、十勝平野を眺める。
うーん、北海道。

そして、道の駅十勝川温泉。スパの文字に期待して入ると、「スパなので湯浴み着着用で」とのこと。
そういうものなのか??

ということで、他の日帰り湯を探すことに。

十勝川温泉も考えたけれど、久々のグランヴィリオホテルの「華の湯」に。
ゆったり1時間ほど入ってサービスパークに行き、レッキ受付と参加確認を済ます。

もう20年以上通っているけれど、初の帯広観光かな。

木曜日 レッキ

今年のコースは去年とまったく同じということで、昨年のノートをもとに順調に終了。
もっと直すところあると思うけどまあ良し。

いつもの洗車場に行って洗車。
ここは、広いし安いし、すいている。

翌日は何もないので、まだビールが飲める。

金曜日

JAFの安全講習会から。
全日本でこういうことをやるのももちろん必要だけれど、SSありのラリー車両規定の安全面をもっと厳しくして欲しい。
「俺は安全に走るから大丈夫」などと言ってぶつける輩がいるのが現実なんだから。

車検では、自分のレーシングスーツとヘルメットを車に積むのを忘れる。
充実サービスに頼りすぎ…

恒例のお楽しみ、ウルトショップ。

ウォーターポンププライヤー(KNIPEX Cobra OEM)と、貫通ドライバー5本セット(たぶんWeraのOEM)で5,500円でゲット。
ドライバーはPBを愛用しているんだけど、貫通じゃないのが紛れ込んでいるので。

たぶん、OEM元の値段で10,000円くらいということで、ガチャに6000円ほど突っ込むが惨敗。いや、販売価格で言えば十分お得なんだけど欲しい物じゃ…

シューズバッグは3つ当たり。いろいろ使えるからいいけれど、アイススクレパー2つもいらない。Tシャツのほうがまだいい。

そして駅前のラリーショー。

ラリー車が並んでいる風景は盛り上がりのために必要だけれど、下々の選手はべつにいらないよね、ということで恒例…

土曜日 DAY1

午前中から、そこらかしこにリタイヤ車が…

そして、SS4後、衝撃が入った覚えはないのにアライメントが狂い始める。
さらに、車体の下からビビリ音が。

「インをつけ」じゃなくて「インにつけ」…

SS5後の陸別サービスで、サービスにお願いして見てもらう。

そして、サービスアウトのリグループで、なぜかオープンのインプレッサとアウディTTの後から出されることに…

「いくらなんでも、そりゃー無いでしょう」ということで、CROに連絡して、さらにTCでもお話しして、ギリギリ選手権の最後で走らせてもらうことに。
ポストチーフは、わかっている方で、迅速に的確な対応をしてくれた。感謝。

名越お姉さまも相変わらず、お美しい(謎)。

それでも前走車に追いついて、場所も悪くぜんぜん抜くことができずに、1本目のタイムに比べて30秒ほど遅い…

覚えもないのに、スポイラーにもゆがみが…

全SS終了後に帯広に帰るときには足回りのガタがひどくなり慎重に帰還するも、サービスで復旧。
ドクター平塚の問診すごい。

ラリー自体はとても楽しいのだけれど、数回ストレスの貯まることがあって、かなり罵詈雑言を吐いた日だった…
詳細は割愛。

日曜日 DAY2

池田野球場と音更のループ。

野球場はフロント74Rで、音更は安全を取って88Rに交換して走ることに。
野球場はドライなのはもちろん、想像以上に路面が良くほとんど掘れていない。
なぜか、ガソリンの減りが少なかったので給油をすっ飛ばして、ゆっくりタイヤ交換できた。

2ループ目、給油がないのでタイヤ交換の時間が微妙。何もなければ可能なはずだが、音更の入口は追い越しもやりにくく勝負がかかっているわけではないので、安全方向で88Rのみ走ることに。

野球場も88Rで十分なくらいパンパンでタイヤ選択は正解と思いきや…

音更に入るとTC前にも後にも長蛇の列が。

激しいラリーの最終SSでついにオルタナティヴルートを使うことに。

結果、全日本選手権は完走38台(出走54台)で1/3がリタイヤ。

今年のラリー北海道は、好天に恵まれ、コースコンディションもよかった故に、ハイスピードになりクラッシュが多かったということだろうか。
前回のカムイのように、ウェットコンディションや路面がひどくて荒れるというパターンが多いのだけれど、やっぱりいろいろあるだねえ。

うん、我々は色々あったけれど楽しい週末で良かった。

  • Series: 2024 JAF 全日本ラリー選手権 第7戦
  • Event: RALLY HOKKAIDO
  • Date: 2024年9月6日〜8日
  • Place: 北海道十勝地方
  • Result: JN5 9位 Dr.鶴岡雄次
  • Service Crew: 平塚忠博、大谷竜三、佐藤智紀、福島賢大郎、鶴岡恭子
  • Official Result:

2024 ARK ラリー・カムイ

「こんなの初めて」というくらいトラブル続きのラリーだった。
まあ、私自身はほとんど何も大変なことはしていないのだけれど…

出発日

羽田は激コミで、鶴岡さんが駐車場に車を止めることができたのは飛行機の出発時刻。
しかし、なんと飛行機の出発が25分遅延で滑り込むという幸運。

ニセコに行く途中に昼食のため立ち寄った「きのこ王国」には、こんなものがあったが、さすがに手を出せず。

本当に、「大人気!!」なのか??

レッキ、参加受付日

あまりに想定外の問題発生。

「これは、どんなに悪どいことをやって無理かも…」と思っていたけれど、完璧に正しい手順で問題を解決した平塚に驚愕。
ある意味、運転よりも、車作りよりも、スゲーわ。

競技初日

湿ったダートは、ワダチがザックザクのかなり荒れた状態。

SS4あたりからブレーキ一発目が奥に入ってしまうハブトラブルのような症状が出始め、SS6を出て様子を見ると自走はもはや…


例のハブを止めるボルトが3本とも外れてしまっていた。

鶴岡さんはあるものでなんとかサービスまで走れるようにしようと頑張るが、スイーパーも来てしまい万事休す。

下手に自走すると被害が拡大するのはほぼ確実なので、サービスに救援に来てもらい、その間に他のエントラントにパーツを探してもらい、レグ離脱からの修理完了。

チームワーク、すばらしい。

競技2日目

そこらじゅうで舗装とダートが頻繁に切り替わる道が難しい。
なんて思っていたら、午前中最後のSS9で「橋すぐダートの右4」で側溝に。

引っ張れば30秒かからずに上がるし、車がある方が危ないと思っていたら、スイーパーからSS12を観戦する貴重な機会までいただきじっくり観戦。

まあ正直なところを言えば、「すぐ2ループ目が始まるから」と言っていたが、00カーが来るまでに2時間あって、全く動かない状態ならともかく、この状態を放置して2ループ目を開始とかありえないと思うのだが…

どうやら、私はかなり楽しそうに観戦していたらしい。
でもね、ここで沈んでも何もいいことないのよ…

その点、鶴岡家は一家で素敵。間違いなく悔しいはずだけれど、それを人前では見せない。
いいねえ。ああいうふうに、ありたいものだ。

あらゆる困難を乗り越えてとは行かなかったものの、過酷なラリーを楽しいと感じさせてくれるのは、このチームあってのことと再認識したラリー・カムイだった。

出走76台中リタイヤ26台と、ラリー自体もかなり過酷なものだった。

  • Series: 2024 JAF 全日本ラリー選手権 第6戦
  • Event: 2024 ARK ラリー・カムイ
  • Date: 2024年7月5日〜7日
  • Place: 京都府
  • Result: JN5 R Dr.鶴岡雄次
  • Service Crew: 大谷竜三、福島賢大郎、富士本侑汰、鶴岡恭子
  • Official Result: 2024 ARKラリー・カムイ:正式結果

TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 2024 in 渋川 伊香保

うーん、いろいろな意味でひどい一日だった。

土曜日。
前日レッキを行い、さくっと片付けて、露天風呂と伊香保散策。

日曜日。

SS1、2.4km。
口あんぐりのドライブ。
ウェットで怖いらしいけれど、「レッキしてるの??」というスピードで、トップに27秒負け?!。
後ろの車にも20秒負けている。

SS2、5.0km。
SS1のペースではラップされそうなので、後ろの車に「追いついたらすぐ譲るから、そうなったらゴメンね」とあらかじめ言っておき、本人にも「同じペースだと追いつかれるかも」と伝える。
それを聞いたからか、SS1よりはマシに。トップに28秒遅れだけど距離はSS1の倍だから差は半分ってこと。

SS3、600m。
公園内のショートSS。

思い切りGがかかった状態で480度回るような場所で、ステアリング切ったままアクセルをずっと踏み続ける。
「シャフト折れるんじゃないの?」と思ったが、どうせ言っても「大丈夫」だし…

そして、案の定シャフトは折れてリタイヤ。

そして、その後がさらにひどかった。

保険のレッカー特約を使おうとしたら、まず保険会社の連絡先がわからない。そして数時間かけてやっと連絡先が分かったら、レッカー特約をわざわざ外してあるので使えない。

ドラシャを貸してくれる人を見つけて(もらって)交換はじめれば、ブレーキキャリパーを外して??、その後手が進まない…

そもそも、あぐらかいて作業する人初めて見た…

だが、交代して私が外すことにしても、バールでこじってもどうにも抜けない。

トヨタ大学校の富士本君、岡野君にやってみてもらったが、日が暮れ8時すぎるまで作業しても抜けず。

9時過ぎまでありがとう…

結局、平塚にキャリアカーで迎えに来てもらって帰る。