出かける前に「奈良に行く」と言ったら、「十津川村に行きたい」と言われた。
「なんで一日目の宿を知ってるんだ?」と思いながら、「なんで」と聞くと、人力ロープウェイとやらがあるらしい。
ということで、まずは人力ロープウェイ「野猿」のあるホテル昴へ。
ロープウェイというが、
大人がギリギリ入れるくらいの木の箱が、両岸をつなぐワイヤーに吊り下げられていて、乗った人がロープを引いて進むという、なかなかすごいもの。
たっての希望で来たJikoちゃんは、乗って対岸まで行くが…
若干高くなっている出発地点に、自力では帰って来れない…
結局、私が岸からロープを引っ張ることに。
体力に自信のない女性や子供が一人で乗るのはお勧めできない。
観光協会のホームページによれば、昔は生活の足だったということだけれど、これに乗るなら、川をロープを伝いながら渡った方が楽なんじゃ??
そして、昨晩宿への道中で通り過ぎた熊野新宮に。
十年以上前、南紀白浜に来た時にレンタカーで訪れたはずだが、Jikoちゃんは覚えていなかったようだ。
お参りすると言うのだが、長い階段が記憶に残っていた私は「本当に??」。
それでも、根性無しのくせに目の前の餌には食いつくので、しっかり登頂。
私はちょうど暑かったし手持ちが無くなっていた八咫烏の扇子をお土産に購入。
ご利益は「道に迷った人を導いてくれる」らしい、ラリーでペースノートのロストからの回復が速くなるといいなあ。
そして、山の中の道を通り、本日の目的地洞川温泉へ。
道中、奈良の山中の美しい風景に車を止めたり、道の駅に立ち寄り「筏の川下り」に次回は乗りたいな、と思ったり。
そして、洞川温泉には、5月にラリーで通った道を経由して向かう。
珍しく、ラリー中に風景に感動した場所を再訪。
古い鉄の橋に並ぶトンボに出会う。
その先の道は、かなりすごい状態で、間違えたのかと思わんばかり。
ラリーの時はあまり感じなかったということは、スイフトの足はやっぱりいいんだなあ。
と、だんだん記憶にある風景が出てきて、無事逆ト左のコマ図も出現。
洞川温泉到着。
本日の宿は、角甚。
大奮発で、部屋付き露天風呂。
たぶん人生でトップクラスのお値段だけれど、それに見合うかな(Jikoちゃんは結構寝ていたけど…)。
ちょうど探索イベントをやっていたので、クイズを解きながら散策。
ラリーで通り過ぎたときには宿場町だと思っていたけれど、行者さんが山に出入りする時に泊まる町だったのね。
大峯山龍泉寺といえば、役行者だった。
一回りお散歩して、部屋の風呂に入って夕食。
そうそう、お散歩の途中にこれもたぶん人生で一番高価なTシャツを買った。と言っても墨絵の(私としては)ネタ絵もの。
そして、柔らかい布団に入ってJikoちゃんは寝てしまう。
ええと、ここは夜は軒先にならぶ提灯で、それも素敵なんですけど…
ひとりで、散歩…
そして、夜10時、提灯が消えたころに目覚めるJikoちゃん。もったいない。
まあ、大浴場にでも入ってください。
私も大浴場に行くと、宿の人が先に入っていた。脱衣所からもわかる、いろいろ掃除をしながら入浴している気配。そういう気配りがあるスタッフがいるのがいいねえ。
